UnicodeIPA発音記号および古典ギリシア語入力ソフト
「Minitica」 ver 2.1

Ver2.1では古典ギリシア語も簡単に入力できます。


もちろんIPAの発音記号も簡単に入力できます。



アクセント記号付きロシア語もOK.。
普段使い慣れたTimes New Roman、Tahoma、Arialなどで実現できます。




■ソフトの扱い:
 
  • シェアウエアです。定価1,200円(消費税込み)です。
  • Vectorから購入した場合、手数料などかかり1260円となります。
  • ★Vectorの紹介ページはこちらです。
■対応OS:
  ■Windows2000,XP,Vista, 7です。 
■旧版との違い:
 
1.古典ギリシア語を入力できるようにしました。
・使用法はこのドキュメントの下のほうをご覧下さい。
2.不具合の訂正
・他のアプリケーションに文字を転送した後、入力エリアをクリアするか残すか、選べる仕様でしたが、クリアしか出来なかった点を訂正しました。
3.画面インターフェースの改良
・メニューやボタンの名称表示に英語を使用していましたが、日本人ユーザーに
  視認性の高い日本語を使うようにしました。
4.機能の追加
  • ・転送形式に「Unicodeのみ」を追加しました。
  • 複数行モードで、画面右端で折り返すモードと折り返さないモードを選べるようにしました。(Popupメニュー)
  • ・SPACEボタンとBSボタンを加えました。
※補足:
 Minitica起動時に「フォント情報を集めます」という画面を表示し、STARTボタンでロシア語が使えるフォント、ギリシア語が使えるフォント、すべてフォントのフォント名およびフォントファミリー、ピッチの情報を抽出するようにしました。
 これは、より正確なリッチテキストの生成と、言語をロシア語や古典ギリシア語に切り替えた時に、フォント切り替え器で使えるフォントを絞り込むためです。新たなフォントを追加した場合は「ヘルプ」「フォント情報ファイルを更新する」を実行し、Miniticaを再起動してください。
■開発動機:
  これからはプログラムの内部も表示も完全にUnicode対応のソフトウエアを作ってゆきたいと考えていたところに、Microsoftが.Net Framework 2.0を公開し、Unicodeソフトを作る環境が整ったと考えました。
1.IPA発音記号の入力機能
IPAの発音記号も、Unicodeの標準化に向かっており、いくつものUnicodeフォントが公開されるようになり、それらを入力できるソフトウエアが今後必要になるであろうと考えました。
2.アクセント記号付きロシア語の入力機能
Times New RomanやArial、TahomaなどのWindowsXpに入っているフォントでもUnicodeで扱えば、アクセント記号を付けられることが分かったので、それらを可能にしました。
3.古典ギリシア語入力機能
以前から現代ギリシア語入力ソフトSpitiaに対して、古典ギリシア語も入力できるようにして欲しいという要望が寄せられていましたが、.NetでないためUnicodeを十分に扱えませんでした。今回、.Net 対応のMiniticaに、ユーザーさんの要望を反映させようと思いました。
■特徴:
 
  1. 1行モードと複数行モードの切替が可能。
  2. リッチテキストでの文字列転送が可能(文字サイズは自由に設定できる)。
  3. Unicodeでの数値表現での転送が可能(ShiftJISのテキストの中でもUnicodeを指定できる)。
  4. 自動貼り付け機能がある。
  5. キーボードを使った入力が可能で、IPAのキーバインドもカスタマイズ可能。
  6. IPA(国際音声記号)のほかに、アクセント記号付きロシア語の入力が可能。
  7. アクセント記号付きロシア語が入力可能
  8. 古典ギリシア語が入力可能
■入力文の他のアプリケーションへの転送:
  【手順】
  1. 文字や記号を入力する。
  2. 転送したいアプリケーションをクリックして自動貼り付け先として認識させる。
  3. 「Minitica」に戻り、[転送]ボタンを押す。
※補足:通常の[編集]メニューを用いたCopy&Pasteも可能です。
■IPA記号の入力方法:
  ・使用可能フォント: Lucida Sans Unicode、CharisSIL、DoulosSILなど

・仕組みは、あるキー(トリガーキーよ呼ぶ)を押したとき、その文字に字形が近いなど関連する文字や記号を候補として最大10個表示します。その中から入力したい文字や記号を、数字キーを押して決定するものです。キーボードからも操作できますし、マウスクリックでも操作可能です。

 ・入力かのうな文字や記号と、トリガーキーの関係は、"keybind.xml"というXMLファイルで定義されています。空いている領域に、新たにUnicode文字を割り当てたり、すでにある割り当てを変更することも可能です。ただし、トリガーキーの種類を変更することは出来ません。[Help][オプション][キーバインド]で、このXMLをメモ帳で開くことが出来ます。

・入力する文字は、1字で独立して文字や記号となるベース文字と、アクセント記号のようにベース文字を修飾する形の補助記号の2種類あります。補助記号は、候補ボタンの背景が薄いブルーになります。

・トリガーキーを押して表示される候補ボタンの上にカーソルを載せると、該当する文字や記号の英語名、日本語名、Unicodeの文字コードを16進で表現したもの、がヒント表示されます。Unicodeチャートなどを参照しながら、入力したい文字かどうか必要に応じて確認してください。

・アルファベットの字形に近い文字や記号は、そのトリガーキーをアルファベット大文字に割り当てていますが、それ以外の記号や補助記号は以下の記号に割り振っています。
 1) - (マイナス) : 補助記号 ・・・少し専門的
 2) ^ (ハット記号) : 補助記号 ・・・アクセント記号、ウムラウトなど良く使うもの
 3) @ (アットマーク) : 補助記号 ・・・少し専門的
 4) ; (セミコロン) : ?マークに似たグロッタルストップのバリエーション
 5) : (コロン) : 強勢、長音など良く使う記号
 6) { (中かっこ 開く) : 補助記号と右かぎ
 7) } (中かっこ 閉じる) : (予備用) 全部あけてあります。
 8) , (コンマ) : 補助記号・・・少し専門的
 9) . (ピリオド) : パイプや縦棒など
10) / (スラッシュ) : 矢印や音調を表す記号

※補足1:
 上のトリガーキーは、操作性の観点からシフトキーを押さずに押せる記号を割り当てましたが、6)7)の「中かっこ」だけ、シフトキーを押しながら別のキーを押す操作となります。これは「中かっこ」のキーが発音記号入力ではよく使う[] 「大かっこ」と同じキーに割り当てられるためで、「大かっこ」はトリガーキーとしてつぶせないとの判断からです。

※補足2:
 トリガーキーとしてつぶしたアルファベット大文字や記号は、候補の中の数字「0」のキーに割り当てました。また、同じキーを2度押しても入力可能なようにしました。例えばアルファベットの大文字のAはシフトキーを押しながらキーボードのAのキーを2回押しても入力できます

■アクセント記号付きロシア語の入力方法:
 

・使用可能フォント: Times New Roman, Arial, Tahoma, Charis SIL, Doulos SILなど

・Miniticaで[ロシア語]を選ぶと、Windowsのロシア語キーボードの配列にボタンが表示されています。入力エリアにカーソルがある場合、キーボードを押すか、ボタンを押してロシア語を入力します。
(Windows自体のキーボードの切り替えは行っておりません。)

・アクセント記号を付けたい場合、Enterキーの左の「大かっこ 閉じる」キーを押してください。また、副次アクセントを入力したい場合は、シフトキーを押しながら、同じ「大かっこ 閉じる」キーを押すと入力できます。

・転送する文字の大きさの変え方:
 「IPA発音記号」の右にある「15」などの数字はボタンになっています。このボタンを押し、数字をコンボボックすで指定することで、転送先でのリッチテキストの文字の大きさを指定できます。
■古典ギリシア語の入力方法:
 

使えるフォント:Palatino Linotype、 Tahomaなど
 なお、古典ギリシア語フォントに関してはyumiyaさんのサイトが参考になります。
  URL: http://toxa.cocolog-nifty.com/phonetika/2004/09/post_3d2d.html

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※私としては、SILのサイトにある無料のGentiumというフォントがおすすめです。
 フォントの紹介はこちらから
 → http://scripts.sil.org/cms/scripts/page.php?site_id=nrsi&item_id=Gentium
 ダウンロードはこちらから 
  → http://scripts.sil.org/cms/scripts/page.php?site_id=nrsi&item_id=Gentium_download

■ソフトウエアの説明

・キーボードとソフトキーボードから入力できます。
  (キー配列は、Windowsの現代ギリシア語の配列です。)
・記号なし文字はそのままキーボード入力可能です。
・記号付き文字は3ストロークで入力します。
  1) 打つ記号に応じたトリガーキーを押します。→付けられる親文字だけ使用可能になります。
   (使用可能以外の文字のキーをキーボードから入力すると初期状態に戻ります)
  2) 親文字(小文字、大文字)を押します。  →候補文字が表示されます。
  3) 数字キーで入力したい文字を選びます。

・転送する文字の大きさの変え方:
 「IPA発音記号」の右にある「15」などの数字はボタンになっています。このボタンを押し、数字をコンボボックすで指定することで、転送先でのリッチテキストの文字の大きさを指定できます。

・トリガーキーの割り当て:
     記号・・・・トリガーキー: 割り当てた理由
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  @鋭アクセント・・・" ; " :現代ギリシア語と同様に
  A重アクセント・・・" @ " :重アクセントに似た記号が共に表示されている。  
  B曲アクセント・・・" ^ " :似ている。
  C無気息記号 ・・・" ] " : 対になっている。
  D有気息記号 ・・・" [ " : 対になっている。
  E下書きのイオタ・・" / " :似ている。
  F長(短)音記号・・・" - " :似ている。  
  G分音符:  ・・・" : " :似ている。

※注1:下書きのイオタを含め1つの文字に同時に3つ記号が付く場合、下書きのイオタ以外の記号からトリガーを選び、候補を表示してください。
(下書きのイオタの場合、最大候補表示数10以内に収まらなかったため、最大2個まで記号が付く文字しか表示しません)

※注2:トリガーキーとしてつぶした記号は候補の中に表示され、数字キーで入力可能です。

・異体字入力
  " - "をトリガーキーとして、親文字"q"または"Q"でユニコードのギリシア語の異体字として定義されている文字18文字が入力可能です。 
 (異体字には、サンピ、スティグマ、コッパなどを含みます)

・疑問符とセミコロン
 古典ギリシア語の疑問符(Unicode値: 037E)はキーボードのQのキー(小文字のqの入力と同じ操作)に割り当ててあります。また中点のような古典ギリシア語のセミコロン(Unicode値:0387)は、トリガーキー「 / 」、親文字「Q」の中に候補として表示されます。キーボードでShift+Qのキーに割り振ることも考えたのですが、現代ギリシア語のキー配列にならい、Shiftキー+Qのキーには「:」普通のセミコロンを割り当てました。

 ちなみに候補を表示させた場合、候補文字の上にマウスを移動すると、そのUnicode16進値表示します。

・補足:
 一部の古典ギリシア語の書籍で用いられている長音記号や短音記号に、アクセント記号等が付いた文字はUnicode内に、1文字で定義されていないので、本ソフトでも入力できません。


■記号付き文字を入力するには次の3ストロークで入力します。

例)古典ギリシア語で「人間」の意味を表すἄνθροποςの最初の文字を入力する場合、

1.αに無気息記号と鋭アクセントが付いています。この場合、無気息記号か鋭アクセント、どちらでもいいのでそれに対応するトリガーキーをキーボードから押します。ここでは無気息記号に対応するトリガーキー" ] "大括弧閉じるを押します。  →すると記号を付けることが出来る文字だけ使えるようになります。




2.親文字はアルファの小文字ですので、キーボードからAのキー(小文字のa入力と同じ操作)をたたきます。
  →すると候補が表示されます。


3.入れたい文字の番号、ここでは4のキーを押します。
  →すると入力エリアに文字が入り、全体は初期化されます。

■試用時の制限
  試用中は最大8文字の文字列転送しかできません。
(それより長い文字列は、先頭から8文字分だけ転送されます)
■補足:
 

[参考文献]

[1] 国際音声学会 編 竹林滋・神山孝夫 訳: 国際音声ガイドブック、大修館書店(2003)
[2] ジェフリー・K・プラム/ウィリアム・A・ラデュサー 土屋滋・福井玲・中川裕: 世界音声記号辞典、三省堂(2003)
[3] CDエクスプレス 古典ギリシア語 荒木英世著: 白水社(2003)
[4] ギリシア文字の第一歩 谷川政美著: 国際語学社(2001)
[5] 古典ギリシア語初歩 水谷智洋著: 岩波書店(1991) 

[参考サイト]

[1] Unicode Home Page、 特に文字コード自体を参照したい場合: コードチャート 
[2] SILの無料でダウンロードできるフォント 
[3] Unicode版のIPAフォントをリストアップしたサイト(University College London)
[4] タ・メタ・タ・ポーネーティカ、yumiyaさんの古典ギリシア語情報サイト